「ガソリン"12円"値上げ」も…価格高騰に国民ブチギレ! 「いい加減にしろ」「も

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发布时间:2025-01-29 12:27

庶民にとっても会社経営者にとってもこれはかなり頭の痛い問題ではあります。燃料費高騰は食品価格にも直結します。その他、ナフサから製造される化学繊維も加工価格&仕入れ値段が上がるので庶民は季節ごとの衣類の買い替えもままなりません。

ところが少し視点を変えるとこのガソリン代補助金という話には別のアラが見えてしまいます。記事にも説明があるよう我が国の与党は「燃料油価格激変緩和対策」という名目で2022年1月以降ガソリン購入に補助金を支給していました。これは7回にも渡る期限延長が行われています。最終的には燃料油価格激変緩和補助金で投入された税金は総額6兆円を超えていると試算されています。日本の年間税収から見てもとても大きな割合ではあります。この結果、将来的に発生する悪い影響は避けられず、識者の間からは補助金投入当時から様々な議論・批判が沸き起こっていました。 一時的に燃料の国内価格を抑え国民生活や企業の経営負担を軽減する事は出来たものの、国が市場の価格システムに介入した事により適正価格を妨害してしまいました。後述しますがこのような施策は地球温暖化にも将来的に悪い影響を与える可能性が否定できません。

この燃料油価格激変緩和補助金はガソリンを購入する事業者・個人の区分けなく使用できる補助金制度です。直近ではガソリン1Lに対して「上限5円」を石油元売りに支給していました。

でも、自動車を使うのは個人の場合において貧しい方だけでなくお金持ちの方も車を所有運転します。すると生活に余裕のあるお金持ちに補助金を支給するという少々いびつな構造を見せてしまいます。

ここで別の言い方をしてみましょう。例えば過去に政府が支給していた臨時特別給付金(1世帯あたり10万円)制度では貰えない人が「これは不公平だ」と言い出す始末です。

しかし「燃料油価格激変緩和対策」に基づく補助金支給では実施に対して庶民からは大きな不満の声が聞こえません。つまり生活の苦しくない方、またはお金持ちの層からの批判の声が出にくいのです。

一部大手報道社、例えば「日経新聞」や「朝日新聞」では燃料油価格激変緩和補助金に対して不満をぶちまけてきました。これは歪んだ政策であるとか、脱炭素社会の動きに逆行だ、と彼らは言いきります。

その彼らの言う通りCOP25とか、あの京都議定書を重んじるのであれば燃料油の使用削減は大前提です。燃料油代が高騰すればそれだけ自動車の総稼働距離を縮める効果も期待できます。しかし燃料油価格激変緩和補助金制度は脱炭素化社会の足を大きく引っ張りました。今後は今回同様に大きな燃料費高騰が発生する度に国民の間から「燃料油価格激変緩和補助金制度を再開しろ」との声が大きく湧き上がる事でしょう。

では、ここで海外と比較してみましょう。ここ数年来の世界的な原油価格高騰により欧米でも燃料油に補助金を出していました。が、欧米では日本よりも先に燃料油補助金制度は終息し日本同様に最後まで残った英国では概算で日本の半分程度の補助額でした。何故か日本政府は海外の国よりも多額な燃料代補助金を支給したがっていました。

既にコメントをポストされている方のご意見は正しく、IEA調査結果によりG7中日本のガソリン価格が一番安価なのです。試しに自分で調べた所、G7各国のガソリン価格をガロンとドル換算で調べたら次のようになりました。

ーー 2024年12月時点 ーー

1位 フランス 1.96ドル/リットル
2位 ドイツ 1.81ドル/リットル
3位 イタリア 1.78ドル/リットル
4位 イギリス 1.74ドル/リットル
5位 日本   1.15ドル/リットル
6位 カナダ  1.10ドル/リットル
7位 米国   0.84ドル/リットル

話は変わりますが食品であるお米の米価格高騰に見られるように日本の物価は急上昇しています。特定分野にだけ的を絞って大金(税金)を投入するのは問題があるようです。これは縦割り行政の悪癖ですね。

さて、コロナ禍収束後にG7各国が行った燃料油価格高騰に対する対策は日本とは大違いでした。何故なら日本の燃料油価格激変緩和補助金制度は市場原理を根本から覆すものだからです。日本以外のG7各国では「減税」「低所得者層に対する給付金支給」「戦略備蓄の放出」を使い分けていました。では、それをご確認下さい。

ーー G7加盟国での燃料油価格高騰対策 ーー

フランス 低所得者層への給付金支給&戦略備蓄放出
ドイツ 燃料税の一時的引き下げ策
イタリア 燃料税の一時的引き下げ策
イギリス 低所得者層への給付金支給&戦略備蓄放出&燃料税の一時的引き下げ策
カナダ  燃料税の一時的引き下げ策
米国   低所得者層への給付金支給&戦略備蓄放出

尚、個々の立場によって意見には違いがあって当然ですので「燃料油価格激変緩和補助金廃止はけしからん」という方のご意見も尊重しております。

記者さんの記事も参考になりました。ありがとうございます。

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