国民年金保険料は口座振替での早割や前納制度を利用すればおトクです。口座振替での早割の場合、月間50円・年間600円安くなります。通常は翌月末に口座から振り替えられますが、早割の場合は当月末に口座から引き落とされます。
例えば、5月分から早割を適用する場合は4月分と5月分は2ヶ月まとめて5月末、6月分は6月末というように口座振替をすることになります。
ただし、現金納付の場合は当月末の支払いでも割引されることはありません。一方、口座振替での前納の場合、6ヶ月前納は1130円割引、1年前納の場合は4170円割引、2年前納の場合は1万5790円割引になります。ただし、前納の場合も口座振替のみ割引となり、現金支払いの場合は割引されることはありません。
また、支払った国民年金保険料は所得控除の対象です。自分自身の分だけでなく、生計を一にしている配偶者や親族の国民年金保険料も支払うことで所得控除の額が増えて、おトクになります。
このほか、国民年金保険料には免除や納付猶予制度があります。経済的に納付が難しい場合、住んでいる地域の国民年金担当窓口で申請することが可能です。免除や納付猶予の期間も年金の受給資格期間に算入されるためおトクです。しかし、将来の年金額については減ってしまう点には注意しておきましょう。
国民健康保険料の場合、早期または前納で納めても割引になることはありません。ただし、災害をはじめ、何か特別の事情が理由で健康保険料を支払うのが難しい場合、減免または納付猶予の対象になるケースがあります。住んでいる地域の国民健康保険の窓口または国民健康保険組合で相談してみましょう。
国民年金保険料はクレジットカード払いができます。利用できるクレジットカードは「VISA」「MasterCard」「ダイナースクラブ」「JCB」「アメリカンエキスプレス(アメックス)」です。
ただし、クレジットカード払いをするには「国民年金保険料クレジットカード納付(変更)申出書」を出す必要があります。申出書は日本年金機構の公式サイトからダウンロードが可能です。
一方、国民健康保険料はモバイルレジを使えば、クレジットカード払いができます。モバイルレジとは、請求書に記載されているバーコードをスマホで読み取れば、クレジットカードで支払うことができるサービスです。ただし、自治体によってはモバイルレジに対応していない場合があります。
国民年金保険料は早割や前納制度を利用すればおトクです。国民健康保険料は早割や前納による割引はありませんが、国民年金保険料と同じく経済的に支払うのが厳しい人を対象に減免または納付猶予制度があります。
また、国民年金保険料も国民健康保険料もクレジットカードで支払うことが可能です。ただし、国民健康保険料のクレジットカード払いには対応していない自治体もあるため、確認するようにしましょう。
日本年金機構 国民年金保険料の納付は口座振替での前納・早割が便利でお得です!
厚生労働省 国民健康保険の保険料・保険税について
国税庁 No.1130 社会保険料控除
モバイルレジ お支払い可能な請求書
日本年金機構 国民年金保険料の納付に利用できるクレジットカード
執筆者 : FINANCIAL FIELD編集部