会社員の方は、引っ越し時に雇用主が保険の手続きを取りまとめて行ってくれますが、個人事業主・フリーランス・フリーターの方などは、引っ越しする際の「国民健康保険(国保)」の手続きを忘れずに行い保険証を書き換える必要があります。
手続きが遅れると、保険での治療ができないなど、金銭面での負担が大きくなります。スムーズに移行できるよう、流れをつかんでおきましょう。
■目次
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引っ越しするにあたって必要な手続きに、「国民健康保険の住所変更」があります。国民健康保険は、自営業者や農業漁業従事者、学生、無職の方などが加入しています。
国民健康保険の住所変更の流れは、「異なる市区町村へ引っ越しする場合」と「同じ市区町村間で引っ越しをする場合」で異なりますから、自分のパターンにあった方法で進めていきましょう。
・異なる市区町村へ引っ越しする場合 → 国民健康保険の「資格喪失」と「加入」の手続き
・同じ市区町村内で引っ越しする場合 → 国民健康保険の「住所変更」手続き
それぞれの詳しい手続き方法は後述します。
国民健康保険の住所変更を忘れたらどうなる?
国民健康保険料の納付先は、住んでいる自治体です。したがって、たとえ保険料を収めていたとしても、新居の自治体で加入手続きをしていなければ、医療機関の受診料などが全額負担になります。そのほか、以下のようなデメリットがありますから、国民健康保険の手続きは必ず済ませておきましょう。
※過払いがあった場合には、保険証を新住所に書き換えることによって払い戻しがあります
国民健康保険の住所変更を忘れるとおこること
・医療費が全額負担になる
・再加入してからさかのぼって滞納分を支払う必要がある
・資格喪失の手続きを忘れると保険料の二重支払いが起こることも
異なる市区町村へ引っ越しをする場合は、引っ越し元で「資格喪失手続き」を、引っ越し先で「加入手続き」をそれぞれ行います。いったん国民健康保険を脱退して、新たに入り直すイメージです。
「転出届」「転入届」を出したからといって、自動的に保険証の住所が切り替わることはありませんから、忘れずに手続きをしておきましょう。
引っ越し“元”で「資格喪失手続き」をする
国民健康保険の「資格喪失手続き」は、役所に転出届を出すのと同時に済ませておくのがスムーズです。
引っ越ししてから14日以内で行うこととされているので、引っ越し後でも手続きはできます。
しかし、引っ越ししてから旧住所の役所まで行くのは手間ですし、うっかり忘れたときのデメリットは大きいです。この届け出をしないと、引き続き旧自治体で保険料が請求されてしまいますので留意しましょう。
引っ越し“先”で「加入手続き」をする
「資格喪失の手続き」が完了したら、新居の自治体で「加入手続き」を行います。こちらも「転入届」と一緒に行っておくと効率的です。
国民健康保険は、勤務先の健康保険に入っている人やその扶養家族といった、別の健康保険に加入している人以外は、全員が加入するものです。住民票が一緒ならば、1人でまとめて手続きすることができます。
同じ市区町村内で引っ越しをする場合の、国民健康保険の手続き
市区町村をまたがない引っ越しの場合は、引っ越し先の市区町村で国民健康保険の「住所変更」を行うだけでOKです。住民異動届(転居届)の手続きの際、同時に行っておきましょう。
国民健康保険と一緒に済ませておこう! 国民年金・印鑑登録の手続き
国民年金(第1号被保険者)の住所変更
マイナンバーと基礎年金番号が結びついている被保険者の場合、原則、住所変更に関する届け出は不要です。
マイナンバーと基礎年金番号が結びついていない被保険者は、下記の届け出が必要です。転居届・転出届と、国民健康保険の住所変更とともに、まとめて済ませてしまいましょう。
届け出は異なる市区町村へ引っ越しする場合は新居の市区町村役場で、同一市区町村での引っ越しの場合はお住まいの市区町村役場で手続きをします。
※同一市区町村内の引っ越しは、自治体によっては転居届がされると同時に、国民年金の住所も変更される場合があります
印鑑登録の住所変更
同じ市区町村内での引っ越しなら、役所へ転居届を提出したタイミングで印鑑登録上の住所も自動的に変更されますから、あらためて印鑑登録をする必要はありません。
異なる市区町村へ引っ越しする場合、印鑑登録は旧住所で「抹消(廃止)」、新住所で「登録」の手続きをしなくてはなりません。転出・転入届や国民健康保険の手続きと一緒に終わらせてしまいましょう。
国民健康保険の住所変更の際に、よくある疑問をまとめました。
病院に診察に行きたいけれど、手続き中で保険証が手元にない
新しい保険証が届く前に診察を受ける場合には、市区町村役所窓口にて、保険証と同じように提示できる「資格確認書」(仮の保険証)を受け取ることができます。
保険診療が使えないため、診療時には全額負担になってしまいます。加入手続きを済ませると保険診療分は払い戻しされます。なお、「病院に行かないから」という理由で加入しないということはできません。
納めすぎた保険料は戻ってきます(国民健康保険料の還付)。還付を受ける資格は2年間で喪失するので、早めに市区町村へ相談してください。
国民健康保険の被保険者となっている人は、自分で手続きを行う必要があります。引っ越し準備の際にも忘れないよう、やることリストに入れておきましょう。手続き自体は難しくなく、手数料などもかかりません。転入届を出す際に、一緒に済ませておくと便利です。
画像:PIXTA
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