眼の血管の細胞を破壊する代表的な物質です。ほかに、VEGFが知られています。
Ang-2は、血管をもろくし、血液成分を漏出させやすくする物質です。アンジオポエチン(Ang)は血管の健康に関係する物質で、Ang-1(アングワン)やAng-2(アングツー)があります。
正常なときはAng-1が働き、血管が安定するように保っています。加齢や糖尿病、網膜静脈の閉塞によって眼の血管が虚血になったり、炎症が起こったりすると、Ang-2が増えてAng-1の働きを妨げます。
Ang-2が働くと、血管がもろくなり、血液成分が漏出しやすくなります。
VEGFは血管から血液成分を漏出させると同時に、血液成分が漏出する新生血管をつくり出す物質です。血管内皮増殖因子(VEGF[ブイイージーエフ])は、正常な状態では血管の保護や血管の張りの調節をする物質です。
加齢や糖尿病、網膜静脈の閉塞により血管がストレスにさらされ、虚血に陥ると、VEGFの分泌が増えます。
VEGFは炎症を起こしたり、血管から血液成分を漏出させる働きがあります。
さらに、VEGFは新生血管をつくり出す働きがあり、新生血管はもろいため、血液成分が漏出します。
<イメージ図> 正常の場合
<イメージ図> 病気の場合
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